喜の向くままスマホゲームブログ

当ブログは東アジアのスマホゲームについて「喜の向くまま」に書いていくものです。中国関連の話題が多めになると思います。

【βレビュー】『マナシスリフレイン(玛娜希斯回响)』~キャラガチャなし!少女たちと穏やかな時を過ごすお散歩RPG~

11月12日。遂にPS5が発売され、一方で某稲作ゲームが脚光を浴びるなどゲーム愛好者たちが盛り上がりを見せていたこの日、私はあるスマホゲームのβテストに参加していた。そのゲームこそ『マナシスリフレイン(玛娜希斯回响)』、『A PROJECT』という仮称段階から個人的に注目していた作品である。これまでのβテストは手元の環境が合わなかったりで縁がなかったのだが、今回ようやくコンテンツを確認できる機会を得られたので現段階での感想を記しておく。

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本作は過去に日本展開が決定したという発表があり、公式サイトや公式Twitterも稼働していたのだが現在は何らかの理由によってそれらが消失してしまっている(26日現在)。この部分は心配も残るところだが、今回のβテストでは3分の1くらいは日本語ローカライズが進んでいる形跡が確認できたのでまずは一安心。やはり今後日本でのサービス展開は十分に視野に入っていると考えていいだろう。

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本作についてざっくり説明すると、プレイヤーはセオドリック学院の新入生として少女たちと共に各地を冒険するRPGである。ストーリーについては本作にとって特に楽しみな部分になるだろうからネタバレ防止的な意味もかねて今回はあまり言及しないこととするが、過去に本作を紹介した際の内容の中で1つ私が思い違いをしていたところがあったのでそこは訂正しておく。

私はこれまで本作の舞台は「魔王亡き後の穏やかな世界」だと思っていた。それは制作陣からの「世界を救うために冒険する的な内容はやめたい」という旨のコメントを受けての解釈だったが、ゲーム内に確かに魔王は登場したのだ。登場したのだが、プレイヤーが魔王と対峙することはなく、冒険自体は確かに期待していたような穏やかなものだった。なぜそうなったのかについてはゲーム本編や公式からの情報を楽しみにしておいてほしい。

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ちょっとだけ登場した魔王さんの貴重なお姿

プレイヤーは拠点となる箱庭島と冒険の舞台となる各フィールドをファストトラベルで行き来し戦闘や採集によってアイテムや素材を獲得、それらを利用して装備やお役立ちアイテムを作り出し、再び冒険へ向かうというのが基本的なサイクルとなる。
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箱庭島には様々な施設があり、武器やアイテム・料理など冒険に必要なものが制作できるほか、NPCにプレゼントを贈って交流することも可能だ。

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冒険パートでは最大3人のキャラでパーティを組んで各フィールドを自由に探索したりモンスターをを倒したりしてアイテムを収集する。

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フィールドには釣りスポットやテントを設営して一休みできる場所もあるので、釣った魚をその場で料理しておいしくいただくこともできるが、材料はちゃんと選ばないと怪しげな色合いの料理が出来上がるので注意しよう。

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バトルはフィールド上の敵に接近するとそのままシームレスに開戦となる。パーティの3人のうち1人を操作し残る2人は自動で戦ってくれるが、操作するキャラを切り替えることもできる。奥義やスキル、キャラ同士の連携技もあるアクション型のバトルとなっている。

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そして表題の通り、本作はキャラガチャを採用していない。開発側の「全てのキャラのストーリーを体験してほしい」という意向でゲーム進行に応じて加入していくようだ。ただガチャの仕組み自体は残っていて、記憶結晶というキャラに装着して強化するものを獲得するためにガチャを利用することになる。

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また各キャラにはスキンが用意されており、服はもちろん装備や細部のアクセサリーまでこだわることができる。

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なお、各地を冒険した際のエピソードは全て記録され、いつでも振り返ることが可能だ。

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以上が今回のβテストで確認できた本作の内容である。開発陣が目指しているシリアスではない世界観を基調とし、少女たちと穏やかに過ごすというのは確かに実現できている。いい感じにゆるいストーリーもそうだし、各キャラの掘り下げも期待できると感じた。

だが冒険部分には不満が残ってしまった。フィールドはしっかり作りこまれていて美しさも感じる一方、冒険をするのに十分な広さとは思えず、また採取ポイントも指定されているしギミックも大して見当たらず探索のし甲斐がない。現状ではどうしても物足りなさを覚えてしまうのだ。広大なフィールドを冒険するというよりは、近所の公園にお散歩に行く…といった表現のほうがこのプレイ感は近い気がする。個人としてはもう少しフィールドで実現できることに幅があってほしいし、そうでないとおつかいに行って帰ってを繰り返す単調なものになってしまわないかというのが懸念点だ。

 

とはいえまだまだβテストの段階。本サービス開始時にはボリュームも増えているかもしれない。例えば箱庭島ではMMOのように他のプレイヤーも同居する形だし、マルチプレイ的な遊び方もありうるだろう。

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βテスト終了後には別途ARアプリがリリースされるなど、開発陣の本作に対する熱意も感じられる。次は正式リリース関連の続報を待つことになるだろうが、どんな形に仕上がっていくのかを期待したいところだ。

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ARアプリで我が家にセラフィーナをお迎えできた