喜の向くままスマホゲームブログ

当ブログは東アジアのスマホゲームについて「喜の向くまま」に書いていくものです。中国関連の話題が多めになると思います。

【レビュー】『ウマ娘 プリティーダービー』~こんなにキャラクターが好きになれるスマホゲームは他にない!~

 

結局レビューを書き上げるのに1か月もかかってしまった。 

もちろんこの間ずっと書き続けていたわけではなく、どうしてもゲームプレイを優先してしまっていつまでたっても着手できなかっただけなのだが。

そう、『ウマ娘 プリティーダービー』(以下:ウマ娘)のことである。実は昨年末に書いた記事の中でウマ娘を今年最初のメガヒット作になると予言したのだが、まぁ見事的中と言っていいだろう。ただ馬券と違って的中しても特に何もないのだが…

1か月レビューをサボるほどみっちり遊んだ結論から言うと、ウマ娘は過去類を見ないほどに面白い。そう感じた理由は大きく分けて2つで、1つはキャラゲーとしての側面、もう1つは育成ゲームとしての側面である。

1つ目。私はウマ娘は広義ではいわゆる「キャラゲー」に該当すると思っている。そしてキャラゲーにおいて最も重要なのは当然ながら「キャラクターを好きになってもらうこと」であるが、ウマ娘はこの部分が極めて秀逸だからである。これほどまでにキャラクターに愛着を持てるスマホゲームは(少なくとも個人的には絶対に)ない。まさにキャラゲーの極致に達したゲームと言える。

 

ではウマ娘をプレイするとどうしてキャラクターが好きになるのか。その理由はレースにある。アニメでもそうだがとにかくレースがアツすぎる。プレイヤーがウマ娘をプレイして最初に熱狂するタイミングは間違いなくレースだろう。

しかし、実はレース中はトレーナーは無力である。当たり前ではあるが、レース前に作戦を伝えたらもうプレイヤーができることは何もない。いや、彼女たちを信じて、固唾を呑んで見守ることしかできない。レースのためにスキルをたくさん習得させてもそれが全てちゃんと機能するとは限らないし、勝負は時の運、思い通りに事が運ばないなんてことはいくらでもある。

だからひとたびゲートが開いてしまったら祈るような思いで画面を見ることしかできないのだが、自分の夢を叶えるため、トレーナーの期待に応えるために一生懸命走り続けて最後の直線に入ってきた彼女たちの姿を見ると

「いけえぇぇ!がんばれぇぇぇ!」

という、語彙力なんてかけらもないような言葉が心の中を飛び出して思わず声に出てしまう。頑張っている姿をただ純粋に応援したいという気持ちを抑えることができない。プレイヤーがレースに直接関与できないことがより一層この気持ちを増幅させていると感じたが、この体験を経るとプレイヤーは間違いなく担当ウマ娘のことが好きになっているはずだ。

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上のスクショはリリースから間もない時の、私のこれまでのプレイでのベストレースである。最大のライバルとのハナ差決着。死ぬほど嬉しかったし、プレイ後の満足感も半端なかった。レースで燃えてキャラクターが好きになれる点はウマ娘でプレイヤーが最初に出会う本作の魅力だろう。

 

そしてもう1つ。プレイヤーは育成を幾度となく繰り返していくことになるが、ここにも何度もプレイしたくなる要素がある。

まず因子継承。これは競馬で重要な「血統」をウマ娘的に表現したステータスに影響する要素で、育成完了したキャラクターに与えられる因子を次代の育成にどんどん引き継がせていく仕組みだ。新たに育成するキャラクターに良質な因子を継承させればその分優れたキャラクターを育成しやすくなるので当然プレイヤーはそれを追い求めて育成を重ねるのだが相当な数を重ねてもこれがなかなか出てこない。出てこないけど、やっぱり自分のキャラクターに1番輝いてほしいからプレイヤーは頑張りたくなる。

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今のところ最高傑作のダスカ。しかしまだまだ育成は終わらない。

 

そうはいっても延々この因子マラソンを続けるのはなかなか大変だし、何か別にモチベーションが欲しい所でもある。それになりうるのが他のプレイヤーの育成実績である。

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ウマ娘ではサポートカードを6枚用いたデッキを組んで毎回の育成に当たるが、他のプレイヤーがどんなサポートデッキを組んで育成を行ったのかというのが全て開示されているので上級プレイヤーのデッキを参考にしてもいいし、自分が気付かなかったデッキの組み方があったりして「次はこうしよう」というアイデアがなかなか尽きないし、失敗してもそこから微調整するとうまくいって嬉しかったりするので育成という周回要素がここまではあまり苦になっていないというか、そもそも周回と言っても毎回発生するイベントもちょっとずつ違うし当然結果も完全に同じというのはまぁあり得ないので同じことを繰り返しているという感覚もあまりない。スマホゲームのキャラゲーの育成は同じステージをオートで進行させて道中全く同じ展開を眺めるというのも別に珍しくはないが、そういった体験とは全くの別物であることも魅力の1つだろう。

 

ウマ娘を始めたプレイヤーはまずはレースでキャラクターに魅了されて、そこから育成を繰り返しているとその奥深さに触れて気付けばどっぷり沼にハマっているという感じではないだろうか。かくいう私がまさにそうだが、これから育成シナリオが増えれば新しい育成方法が出てきたりして同じキャラクターでも別の楽しみ方があったりするだろうからそういった点でも目が離せない。既に私の中では今年の代表作、1番人気はウマ娘で決まりな感もあるがアニメ2期も感動のフィナーレ間近で今後の多方面展開も大注目だ。