喜の向くままスマホゲームブログ

当ブログは東アジアのスマホゲームについて「喜の向くまま」に書いていくものです。中国関連の話題が多めになると思います。

【原神】CβTを振り返る

およそ3週間にわたって開催されていたmiHoYoの最新作『原神』のCβTが先日幕を下ろした。原神は発表当初から『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下BotW)との類似性が指摘されていたり、またスマホ・PC・PS4・Switchの4プラットフォームでリリースが決定するなどいろんな意味で世界中から注目を集めているタイトルだ。

CβTに当選した私は当ブログで序章終了までをプレイ日記として記載していたが、このタイミングでCβTでの印象などを踏まえて改めて振り返ってみることとする。

↓プレイ日記最終日はこちら↓

kinomukumama0526.hatenablog.com

 

◆原神とは?

ゲーム内ではプレイヤーのことを「旅人」と表現しているが、これは実に的を射ていると思っている。それは、私が原神のことを「広大な世界を旅し、冒険する過程で世界の謎や身近な問題を解決していくゲーム」だと認識したからである。

miHoYoといえばいの一番に代表作『崩壊3rd』の名前が挙げられるだろう。そして崩壊3rdといえばスマホゲーム屈指のアクションゲームである。ゆえに、原神についてもアクション性の高さを期待する声はあると思うのだが、少なくとも戦闘アクションは崩壊3rdほど激しくないと感じた。これは原神のアクション性が乏しいということではなく、志向しているアクションが両者で全く異なると捉えていただきたい。

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CβTなので若干セリフに違和感はあったりしたものの、崩壊3rd同様キャラクターの魅力も十分!

 

◆飛べ、登れ、泳げ、世界を知るために

原神の舞台となる幻想世界テイワット、プレイヤーはこの世界の隅々まで足を運ぶことになるのだが、CβTにおいて個人的に最も印象的だったのが飛行アクションだ。ストーリーの序盤で「風の翼」を入手した後は飛行での移動が可能となる。何というか、上空から羽ばたいて広大な世界を眺めること自体が気持ちがいい。原神のフィールドは高低差があるので、地上からだと探索が難しい怪しげな場所の確認もはかどる。探索が行き詰った時でも高所から飛んで地上を見渡せば、大抵何かしらの発見があるだろう。

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飛行移動は1度やると間違いなくクセになる、マジで

そして、世界を知るためには切り立つ崖を登ったり海に浮かぶ離れ島に向かったりということも必要だ。まさに陸海空の至るところから探索のための手掛かりが得られるはずだ。

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華奢な女の子もグイグイ崖を登っていく。決してローアングルを狙っているわけではないぞ!

 

◆自然豊かな大地を巡る

CβTで開放されていたのはモンドと璃月という2つの地域だったが、たった2つと侮ってはいけなかった。原神のフィールドはハンパじゃなく広く、そして美しい。とてもじゃないが一気に踏破できるものではないので、毎日エリアを絞って少しずつ探索するのもいいだろう。それだけ広いと探索だけでも一苦労と思われるかもしれないが、フィールドにはワープポイントが比較的多めに設定されていて、それを解放しておけばいつでもその地点に戻ってこられるから安心だ。

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眼下に広がる光景、この全てを君は冒険することになる。ワクワクしないわけないだろ?

もちろん、広いと言っても無限ではない。アップデートで順次拡張されていく形になるだろうから、今回のCβTではお目にかかれなかったフィールドがどのようになっているのか私も楽しみである。

 

元素への理解を深めよう

原神において非常に重要なのが「元素」だ。元素は炎・水・風・雷・草・氷・岩の7種類があり、戦闘にもフィールド探索にも活用できる。戦闘では元素をまとった攻撃を敵にヒットさせるとその元素を付着させることができる。その状態で別の種類の元素攻撃を当てると元素反応を引き起こし、様々な効果が発生するのだ。

原神では最大4人のキャラで1チームを編成できるので、例えば水、氷、炎、雷の4キャラのチームを例に考えてみよう。

水元素のキャラで攻撃

↓敵が多湿状態になる

②氷元素のキャラにチェンジして攻撃

↓水×氷の元素反応により敵が凍結(行動不能)状態に

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③炎元素のキャラにチェンジして攻撃

↓氷×炎の元素反応により敵が融化(被ダメージ増)状態に

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④雷元素のキャラにチェンジして攻撃

↓炎×雷の元素反応によりオーバーロードが発生し小範囲にダメージ

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このように元素反応を利用することで戦闘を優位に進められる。キャラを切り替える際のクールタイムも短いので積極的にチェンジして元素の力を利用したいところだ。

探索では、例えば草×炎で上昇気流を発生させて飛行アクションにつなげるといった使い方もあるし、フィールドやダンジョンのギミックの中には特定の種類の元素を使わないと解けないものも存在するので注意深く辺りを観察してみよう。

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水中にトゲの罠…氷使い…あとは、分かるな?

 

オープンワールドで出会う異界の友

ある程度ゲームが進行すると、自分のフィールドに他のプレイヤーが訪れたり、自分が他のプレイヤーのフィールドへ赴くことができるようになる。一緒に探索をしたり、協力してダンジョンを攻略することも可能だ。基本的にはソロでプレイすることが多くなると思うのだが、時には友人の力を借りることで道が拓けることもあるやもしれない。

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ここは正直…改善してほしい!

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上の画像はスマホでの原神プレイ時の一般的な画面で、右下に攻撃やジャンプ、ダッシュなどの基本的なアクションボタンが配置されている。とにかく言いたいのはボタンが非常に押しにくいということ。おそらくこれはスマホ版特有の問題で、PCやPS4、Switchでは問題ないと思うのだが…右下のボタン群の密集具合に加えてカメラ向きの調整も画面右側をタッチして行うため、押し間違いが頻発してしまった。設定などはあまり触れなかったので、もしかしたらキャラの向きに視点をカメラを自動で合わせたりもできるのかもしれないが、正式版では操作性が向上していることに期待したい。

また、改善点というわけではないが注意点として、原神にはいわゆる緊急回避ボタンが採用されていない。このため、むやみに攻撃を続けていると肝心なところで回避行動がとれなくなって手痛い一発を食らったりするので、適度に攻撃を中断して敵との間合いをとることも大切だ。

 

 ◆「原神の遊び方」を思い描く

まずはゲーム側の案内に素直に従い、ストーリーを攻略していくのがよいだろう。ただ、オープンワールドを満喫するためにゲームの進捗は忘れて私のように自由にフィールドを歩き回るのもまた1つの楽しみ方であろう。その過程でプレイヤーランクを上げたりキャラを育成したりすることになり、ゲームへの理解度が自然と上がっていくはずだ。慣れてきたらデイリー任務や強化素材集めのためにダンジョンに挑むなど、一般的なモバイルRPGの要領でゲームを進行させ、そこにマルチプレイなどの要素が絡み合っていく。これほどのタイトルなのでコンテンツの追加実装速度は気になるところだが、CβTでは確認できなかった遊び方がまだ控えているのかもしれない。

 

◆終わりに

私が原神をプレイしたのは昨年のTGSでの試遊以来だった。あの当時は10分程度のプレイ時間だったので結論を出すにはあまりにも時間が足りなかったのだが、今回は十分なプレイ時間が与えられたので、件の指摘に対する私の意見を書くことができる。

「原神はBotWのパクリか」と問われたら、今の私はこう答える。「類似性は確かにある。だがクローンではない」と。BotWが原神に影響を与えているのは紛れもない事実で、開発側もそのような趣旨の発言を過去に残している。だが原神はオンラインゲームとしてキャラ育成や装備強化にレベル制を採用し、またソロプレイを基調としながらもMMOのようなマルチプレイが成立する余地を残したことでBotWとは異なるプレイフィールを生み出していると考えるからだ。

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正式版がリリースされれば多くのプレイヤーの関心事になるだろうから、そこで改めて様々な意見が交わされるのを期待したい。