喜の向くままスマホゲームブログ

当ブログは東アジアのスマホゲームについて「喜の向くまま」に書いていくものです。中国関連の話題が多めになると思います。

【雑記】2020年、日本と中国のスマホゲームに期待すること【前編】

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。新年快乐!

今回はタイトルレビューではなく、日中両国の今年のスマホゲームに関する展望というか期待というか、そういったことを記したいなと。まずは前編として、昨年はどんな新作が登場したのかを簡単に振り返りたい。

日本も中国も多くの新作がリリースされたが、その中で脚光を浴びるものがある一方、残念ながら日の目を見ずにひっそりと消えていくタイトルも少なくない。全てを挙げるのはキリがないので代表的なものに触れることにしよう。

 

日本については、当ブログよりも詳しく振り返っているメディアがある気がする(むしろあってほしい…!)のであっさり目に。1番のトピックはドラゴンクエストウォーク』だ。もちろんビジネス的にも。この規模のヒット作が出てきたのは久々な感じがする。

その他、注目を集めたのはマリオカート ツアー』をはじめやはりIPタイトルが多かった気がしているが、他方突如出現した『ワールドフリッパー』や当ブログでも取り扱った『アーチャー伝説』『Epic Seven』はNonIPタイトルとして健闘したと言えるのではないか。

 

では中国はというと、私もよく利用しているTapTapが「TapTap 年度游戏大赏(GAME AWARDS)」という賞を独自に設けており、複数の部門に分けられたノミネート作品群の中からその年を代表する作品を様々なゲームのプロデューサーや一般ユーザーの投票により決定し表彰しているのだが、2019年の結果がつい最近公布されたのだ。こちらを参考に昨年の中国やアジアのスマホゲームの動向を探ってみよう。

 

栄えある「最佳游戏(Best Game)」に選ばれたのは『明日方舟』だ。端的に言うなら、重めでかつ非常に丁寧に描かれた世界観設定のもとで繰り広げられるキャラゲー×タワーディフェンスという印象だ。ステージに配置するキャラには向きの概念があり、押し寄せる敵に対し適切なキャラを適切な位置に適切な向きで配置すると戦力としてより輝くことがタワーディフェンスの戦術性の部分を強めている。

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ついでに言うと、「最佳游戏」だけでなく「最具影响力国产游戏(Most Influential China-developed Game)」と「最受玩家喜爱游戏(Gamer's Choice)」の計3部門で大賞を受賞しており、一般ユーザーからも最も支持されるあたり、まごうことなき昨年の中国No.1スマホゲームと言えるだろう。そしてご存知の方も多いだろうが、本作は『アークナイツ』として2019年度中の日本版リリースが予定されている。満を持しての到来を期待せずにはいられない。

 

次に、「最佳玩法(Best Gameplay)」に選ばれたのは…日本でも話題となった『弓箭传说(アーチャー伝説)』だ。私もドハマリしてしまったので当ブログでもたまらず記事を書いたが、あの時私が感じた中毒性にどうやら海外のゲーマーたちもあてられてしまったのだろう。やっていることは極めてシンプルなはずなのに、いやシンプルだからこそいつまでもプレイできてしまうあの感覚はたまらない。アジア圏では幅広くプレイされており、中でも韓国では特に賑わっているようだ。

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そして「最佳独立游戏(Best Indie Game)」に輝いたのは…AppleのBest of 2019にも選ばれた『光·遇(Sky 星を紡ぐ子どもたち)』だ。こちらも当ブログで取り上げたが、本作はスマホゲームとしてみれば明らかに異質というか、他のスマホゲームでは得られないゲーム体験ができるという点にとてつもなく大きな価値がある。今回の受賞は私としても納得だし、とても喜ばしい。

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最後に、「最受玩家期待游戏(Most Anticipated Game)」に選出されたのは…『英雄联盟手游』だ。世界中でプレイされているMOBA『League of Legends(以下:LoL)』のスマホ版に当たる。記憶に新しいところで言えば、「LoL World Championship」において中国代表チームがここ2年優勝を果たしているし、今年の決勝戦開催地は上海……なるほど、中国でLoLが盛り上がりを見せる理由としては十分だ。MOBAジャンルでは『王者栄耀』も長らく中国スマホゲーム界の頂点に君臨しているし、スマホ版が受け入れられる土壌は整っている。

 

では私個人にとって印象的だった作品はどれかというと、実はTapTapの表彰タイトルと結構被っている。「ベスト」という言葉を「最も心が震えた(いい意味で鳥肌が立った)」と置き換えればやはり『Sky 星を紡ぐ子どもたち』になるし、スマホゲームらしく「最も日常的に繰り返して遊びたくなる」と置き換えれば『アーチャー伝説』か『王牌战士』か、という選択になる。また、個人的におよそ3年追いかけた『Epic Seven』が無事日本で羽ばたいてくれたことも感慨深い。

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以上が昨年の簡単な振り返りとなる。もちろんここで名前を挙げなかった中にも爪痕を残したタイトルはあり、踊り場と称されるスマホゲーム市場でもブレイクスルーにならんとする作品の芽は出ている。後編では今年リリースを控える中で個人的に期待しているタイトルなどについて言及するつもりだ。

 

関連サイト

2019 TapTap 年度游戏大赏

アークナイツ 公式サイト

Sky 星を紡ぐ子どもたち 公式Twitter