喜の向くままスマホゲームブログ

当ブログは東アジアのスマホゲームについて「喜の向くまま」に書いていくものです。中国関連の話題が多めになると思います。

『A PROJECT』紹介 ~これはひょっとしたら中国産アトリエシリーズ…?~

中国では数年前から現在に至るまで「日式」などと称される、いわゆる日本風のスマホゲームが数多く開発され続けている。そしてそれらは中国国内にとどまらず日本にもサービス展開し、商業的に成功していると言えるものもかなり増えてきているのが現状だ。

 

そんな中国で、今新たに産声を上げようとしている日式スマホゲームがある。それが『A PROJECT』だ。もちろんこれは正式なタイトル名ではなく、まだコードネームの段階だ。

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最近になってその存在が広く知られるようになったばかりということもありゲームの基本的な情報もまだまだ出揃っていない状態ではあるのだが、どうやらジャンルとしては異世界を冒険するアドベンチャーRPGのようだ。ゲームの雰囲気に触れてもらうために、公式bilibiliアカウントに掲載されているPV第1弾を置いておこう。

 

冒険の舞台となるのはかつての戦いで魔王が消滅した後の世界。魔王の力の残滓はまだ世界に残っていて、依然として人々を困らせていた。いつか魔王が復活するかもしれない、そんな未来が訪れるのを防ぐため、勇者たちは世界各地に次世代の人材を育てる「セオドリック学院」を設立した。だが長く平和な時代が続いたことで人々は魔王の存在を徐々に忘れてしまい、現在では技術研究と冒険者養成が学院の主な目的となっていた。

そんな学院でプレイヤーはある日発生した事故(もしかして異世界転生?)をきっかけに学院長の助手に任命され、パートナー(女生徒?)とともに冒険をすることになる…

というような設定らしい。世界を救っている真っ最中のゲームはよくあれど、その後の世界を舞台にしているのは珍しい。本作のプロデューサーによると、「世界を救うことを主題としているゲームはありふれているし、現実の生活すら痛みを伴うこともあるのになぜゲームの中でも辛い思いをしなきゃいかんのか。俺はただ救う必要のない世界でかわいい女の子と一緒に過ごしたいだけなんだ!(一部意訳)」という考えのようだ。

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戦闘パート。スキルの連携演出シーンもあるようだ

実際ゲーム内では一般的なバトルだけでなく採集や釣りといった生活感のある行動もできるようだし、冒険に疲れたら学院に戻って女の子と戯れればいい。世界を救うなんていう重要な使命は背負わされていないのだから好きなように過ごせばいい、というスタンスに感じられる。

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学院内では愛らしいちびキャラとして動くのだろうか

実は現在初回のテストプレイに参加するためのアンケートが行われているのだが、そこでいつも利用しているゲームハードについてSwitchやPS4などのコンシューマ機を選択するとこれまでに遊んだことのあるゲームとして『アトリエシリーズ』や『ゼノブレイド2』の選択肢が出てくる。確かにゲームのPVやスクショを見る限りは『A PROJECT』もこういったジャンル、雰囲気のゲームという印象だ。

というか、ゲーム内の音楽は『アトリエシリーズ』でも実績のある阿知波大輔さん、柳川和樹さん、矢野達也さんによって制作されているとのこと。…いやもうこれアトリエじゃん…?

もっと言うと、ストーリーはNetEaseの『陰陽師』でシナリオを担当した下村健さんが手がけているそうだ。最近は中国のゲームでも日本のスタッフが関わっていることも全く珍しくはないが、本作もそれに漏れずというところか。無論、現在公開されている3人の女の子のキャラのCVも日本の声優(下地紫野さん、関根瞳さん、石見舞菜香さん)が担当している。

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この緑豊かな大地をどれだけ自由に冒険できるのか、非常に楽しみだ

この記事を書いている間に、近日中にAndroidで少人数を対象とするテストプレイを実施することが告知された。グラフィックも高品質に見えるし、現時点での私の期待度はかなり大きい。2020年には彼女たちとこの世界を自由気ままに冒険し安寧の時を過ごせる日が来るのだろうか。ひとまずは続報を待つことにしよう。

 

 関連リンク

『A PROJECT』公式bilibiliアカウント

『A PROJECT』公式weibo

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