【ライフアフター(明日之后)】中国スマホゲーム紹介その1
当ブログで紹介する記念すべき最初の1本はこちら!
『荒野行動』や『Identity Ⅴ』を手掛けたNetEaseがパブリッシャーを務める
『ライフアフター』(中国題:明日之后)だ。
中国では昨年11月頭にサービスが開始され、今もなお好調なセールスを記録。
日本では現在事前登録中だが、おそらく4月中には正式配信されるのでは…
そして私、中国版のサービス開始から日本版の配信決定が発表されたつい最近までおよそ5か月にわたり本作を時間の許す限り遊び尽くしていた。
いや、もうね、マジで面白いんだよねこれ。
日本でも絶対ヒットすると思うし、流行ってほしいと思っているので
日本版のサービス開始前になんとかその魅力を書きあげねば!ということで
5か月みっちりプレイした経験を踏まえ、どのメディアよりも深く切り込んで紹介したいので少々長くなるが以下、ご覧あれ。
※記述内容は中国版に準拠しているため日本版とは内容が異なる可能性があります。
どんなゲームなの?
ゾンビが至る所に存在するような非常に終末的な世界観をもつ本作ではありとあらゆる面で「自給自足」が要求される新機軸が盛り込まれている。
その結果として、今までのスマホゲームでは味わうことができなかった楽しさや面白さが凝縮されているわけだ。
シンプルに表現するなら、以下のような形になると考えている。
「クラフトサバイバル×TPS×MMORPG」
①クラフトサバイバル
本作における最も特徴的な部分であり、武器も防具も住居も食事も基本的には自前で用意しなければならない。
ガチャを回したらすぐ使える装備がポロッと出てくるような甘っちょろい世界ではないのだ。
しかも、装備は使い続けたり攻撃を受けたりしているうちに徐々に耐久値が減少し、0になれば壊れて使えなくなる。
1度強い装備を作ったからもう安心とはならず、次の装備を作る準備として木の伐採や石の採掘をする必要に迫られるし、そうやって働き続ければ当然腹が減るので採集で得た果実・野菜や動物を狩猟して得た肉を調理して空腹を満たすことも必要になるわけだ。
※装備に関しては、自前で作る以外に他のユーザーが作ったものを買うという方法も ある。これに関連する交易は後述。
②TPS
本作での戦闘やフィールド上の移動などのシステムは荒野行動などのバトロワに代表されるようなTPS形式なので、そういったタイトルを遊んだことのある人であればさほど違和感なく受容できるだろう。
スマホMMORPGの戦闘といえば、これまでの多くは剣と魔法のファンタジーな世界で画面右下にあるスキルボタンを押して~みたいな感じだったわけだが…
いやいや、ライフアフターの世界では剣はあっても魔法なんかないから。
当然派手でかっこかわいいスキルなんてあるわけないから。
そこにあるのはただただ人間臭い命のやり取りなのである。
本作ではベースキャンプのような本拠地からファストトラベル形式で各フィールドへ降り立ち、そこで「採集」「制作」「戦闘」の3つの熟練度を獲得していくことがプレイヤーの成長につながっていく。
採集では上述の通り木の伐採や石の採掘を通じて、制作ではそうして得た素材から道具等を作ることを通じて、そして戦闘ではゾンビや他プレイヤーへの攻撃を通じて熟練度を獲得でき、それぞれ一定の段階へ到達すると作れるものや行ける場所が増えてより多くのコンテンツを体験できるようになるわけだが
この部分のプレイフィールがね、もう完全にMMORPGのそれなんだよね。
最近のスマホMMORPGと違うのは、受注している任務をタップ
これはTPS的なシステムを採用していることも影響しているのかな。
それ以外の要素は?
他の部分についてももう少し詳しく見ていこう。
①ハウジング
MMORPGでは割とおなじみの要素だよね。本作でも自分の家を建てて装飾し増築していく従来の楽しみ方もできるが、それに加えて「資源の保管」という大きな目的がある。
そう、本作では武器・防具に家具、食事と多くのものを制作しなければならない一方、それらを作るための資源を保管できる場所は用意されていない。
なので自らタンスや引き出しを作って資源を収納していかないと、あっという間に手元がいっぱいになって満足な採集活動ができなくなってしまうというわけ。
では十分に収納場所を確保したらもう安心かというとこれがそうでもないんだなぁ。
なぜなら他のユーザーに自宅を襲撃され資源を奪われるという可能性があるから。
…いやー、、、えげつない。
でもここはいわゆるまともな倫理観が機能するような世界設定ではないからね。
結局最後は「やるか、やられるか」なんだよね、ホント。
だから予め庭に地雷などのトラップを仕掛けて侵入者を迎え撃つといった準備をしておくことも大切になるってわけ。
②ギルド
こちらもMMORPGではおなじみだが、
ゲーム開始から間もないタイミングでギルドの創立または加入が可
もちろんソロでもプレイを継続できるが、
ギルドではまったりorガチとか対人戦に積極的などの方針を定めることができ、加入前に確認できるので自分に合いそうなところを探してみよう。
ギルドでは昼と夜に食事をしてバフを受けられたり、
また、物資を寄付することでギルドを発展させることも可能。
さらに、
一定値を超えるとなんと互いの家で同居することも可能に。
私は『荒野行動』がヒットしたのは「出会い系」
③交易
採集した資源や制作した装備は交易で売買することができ、
「塵も積もれば山となる」ということわざがあるが、たとえ売っても少額にしかならない資源でも、誰かからの需要がある限り出品し続けるといつしか少しずつ売却益が増えていき、
なので交易は積極的に活用して常に懐に余裕がある状態を目指し
④ペット
ゲーム開始時に冒険のお供としてワンコを連れて行くことができる。
犬種はシェパード、ドーベルマン、ラブラドール・
⑤職業
一般的なMMORPGではアタッカーやタンク、
本作ではそこまではっきりとした違いというのはあまり実感できない。
そもそも職業は大きくは採集系・制作系・戦闘系の3種に分類され、そこからさらに3種に分類された計9種類の職業がある。
採集系にしか獲得できない資源や制作系にしか作り出せないものが
特定の職業でしか使えない装備はなく、手に入れられない資源は交易を通じて獲得できるため職業ごとの違いが目立ちにくいと言える。
⑥課金要素
MMORPGだし、ここが気になる方も多いだろう。
繰り返しになるが本作ではガチャで装備がそのまま出てくることはない。
「装備を作るための設計図」
課金通貨ではアバターやアクアリウムなどの豪華家具の購入ができ
…
…ん?
ちょっと待て、「課金通貨をゲーム内通貨に変換」だと…?
そう、勘のいい方は気付いたと思うがこれが可能だということはリアルマネーをつぎ込めば高品質な装備ですら自分で労力をかけて制作しなくともいともたやすく購入できてしまうのだ。
なんてこった…終末世界でも「世の中金、金こそが正義」
だったとは…生々しすぎる。
これを聞いてしまうと、課金はほどほどで遊ぼうと思っていた方はドン引きしてしまったかもしれないが、でも悲観しないでほしいのだ。
私は中国版には課金できなかったゆえ無課金で遊び続けていたがどんな装備もいつかは壊れる以上、装備を新調しやすくなるのも時短の1種として見ることもできるし、TPSという形式なのでプレイヤースキルや仲間との共闘を磨くことで差を埋めることもできる。
なにより交易を頑張り続ければゲーム内通貨は十分に稼げるので、プレイヤーがどれだけ努力を継続できるかのほうが重要なのである。
自由度の高さはピカイチ!
MMORPGの特徴や売り文句として「自由度の高さ」はしばしば挙げられるが、本作もそこは際立っている。
本作ではPKも認められているが、あらゆるフィールドで実行できるわけではなく、自宅への襲撃を除けばPKが可能なエリアとそうでないエリアが完全に独立して存在している。
しかもPK可能なエリアでしか入手できないものも存在しないのでPvPが苦手な人は無理に参加する必要はないのだ。
対人戦が苦手でも家を増築するために採集を頑張ることで楽しめばいいし、もちろん対人戦大好き!という方は自身の名声を高めるためにPK可能エリアに入り浸って殺戮の限りを尽くしてもいい。
だいたい何をしても許されるし、いろんな部分に楽しみを見いだせるはずなので
自ら主体的に「今日はこれをして遊ぼう」と目標を設定できるタイプの人には非常にオススメできる作品だ。
まとめ
非常に長々と書いてきたが、今までのスマホゲームとは明らかに一線を画しており、多くのプレイヤーがその斬新さを経験できると信じている。
気の合う仲間と穏やかに暮らすもよし、PvPで名をあげ人々から恐れられるもよし。
必ず何かしらの楽しみ方を見つけられるはずだ。
正式にサービス開始となれば、また眠れない日々が始まると思うが、そうまでしてでもやりたいと思うほど面白いのだから仕方ない。
首を長ーーーーーーーくして待とうではないか。